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【転スラ】ルドラ・ナム・ウル・ナスカを徹底解析
東の帝国・ナスカ・ナムリウム・ウルメリア東方連合統一帝国の皇帝であり、ミリムの叔父に当たる。かつてヴェルダナーヴァを師とし、始まりの勇者となった人物。
【転スラ】ルドラの初登場はいつ?
小説12巻で登場します。
【転スラ】ルドラの公式情報
ギィとの世界をチップに人と魔物を駒にしたゲームを続けるために、何世代にも渡り自我と記憶を自らの子供に継承させてきた東の絶対王者。リムルの振る舞いで盤が大きく混乱したが、ルドラにとって有利な状況にもなった。切り札である『天使之軍勢(ハルマゲドン)』の力も最大まで上がっている状態だが、そのせいで精神が疲弊している。 まだまだ謎の多い人物。
公式設定資料集13.5巻より
【転スラ】東の帝国について
政治・軍事のどちらも皇帝が全権掌握しており、実力主義が徹底されている。政治部門は貴族院によって運営されているがそれは建前であり、貴族達は名誉と権益のみを与えられた皇帝の操り人形に過ぎない。
軍事部門は異世界人の科学知識を重視する宮廷魔法使いガドラが推し進めた近代化計画をベースに、今もなお成長を続けている。軍部は主に四つの組織に分かれ、銃や戦車、魔法で肉体改造された歩兵、機士が編成された機甲軍団、科学技術で遺伝子操作された魔獣を駆る魔獣軍団、個人戦闘に特化した猛者揃いの混成軍団、そして完全実力主義の最強集団、帝国皇帝近衛騎士団(インペリアルガーディアン)が存在。特に近衛騎士達(ロイヤルナイト)には序列が定められ、熾烈な序列争いが行われている。 上位十名は〝ひとけた数字(ダブルオーナンバー)〟と呼ばれる別格のカを持つ者達で、何名かは正体すら不明。そして、その上位 四名から元帥と三名の大将が選ばれる。また、近衛騎士達(ロイヤルナイト)の一部は皇帝に忠義を尽くす異世界人・近藤達也が仕切る情報局に属し、〝ひとけた数字(ダブルオーナンバー)〟と同等以上の力を持ちながら序列競争に参加しない者もいる。ちなみにこれまで 軍団長の交代は数十年なかったが、ユウキが一年でのし上がり、混成軍団をまとめ上げている。
圧倒的武力をもって抵抗する者には恐怖を植え付け、臣民となった者には豊かな生活の保障をする。こうした飴と鞭の使いわけによって、二千年もの間、皇帝が独裁統治す大国は繁栄している。公式設定資料集13.5巻より
【転スラ】ルドラの強さや能力
天使系最強の究極能力(アルティメットスキル)「正義之王(ミカエル)」を所持
支配の力を嫌ったヴェルダナーヴァが「正義之王(ミカエル)」とルドラの持っていた「誓約之王(ウリエル)」を交換した。
一対一の戦いにおいてギィとほぼ互角
【転スラ】ルドラとギィの出会い
俺様はルドラ。ナスカ王国の王太子にして、人々の希望を一身に受けし〝 勇者 〟ー ルドラ・ナスカだ!邪悪な魔王め、俺様の剣で滅ぼしてやらあ!ついでに、貴様が溜め込んでいると噂の財宝を全部寄越せやっ!!
二人は拳を交え、お互いに認め合う。
お前だって大したもんさ。この俺様の邪悪を滅する破邪の剣を、まさか魔王が受け流すとは予想外だった。名前を覚えてもらった礼だ。滅ぼす前に、お前の名前を聞いてやる。
ギィ「人間の癖に、生意気なヤツ。だがよ、気に入ったから教えてやるぜ。冥界に行ったら、オレの名を告げるといい。オレはギィ。オレを前にしたヤツが『ギィヤ———ッ!!』って叫ぶからよ、そいつを縮めて名前にしたのさ」
・・・・ちょっと待て!それは名前じゃない。名前じゃないよ!?そんな変な名前の魔王を倒しても格好付かないし、俺様の武勇伝に載せるなら、もっと恰好いい名前がいいじゃないか!!
ギィ「ああん?名前なんざ、何でもいいだろうが」
いい訳ねーだろ!良しわかった。ちょっと待て、戦うのは中止だ。俺様がもっといいのを考えてやるから
「おう、待たせたな! お前は今日から、ギィ・クリムゾンだ!」
こうして〝 魔王 〟ギィ・クリムゾンが誕生したのである。
余談だが、名前を付けた時点でルドラが意識を失った。
魔物に名付けるのは禁忌とされているのに、相手が魔王だから大丈夫だと、自分勝手に判断した結果である。ルドラは魔素の代わりに神霊力を大きく消耗し、生死の境を彷徨う事となった。
目覚めた後、同行者だった妹のルシアと、恋人の〝 灼熱竜 〟ヴェルグリンドから、死ぬほど怒られたのは言うまでもない。
そんなこんなで、ギィとの勝負が流れたりもしたのだが……
思えばこの時から、ギィとルドラの奇妙な因縁が生まれたのだ。小説16巻 終章ギィ・クリムゾンより
ルドラの回復を待って約束通り勝負を行う。
しかし決着は付かず、それからギィとルドラは何度も戦った・・・
ルドラとギィのゲーム
ギィとルドラの戦いが、いつしか日常の光景となっていた。
時にはヴェルグリンドとヴェルザードの姉妹喧嘩も勃発したり・・・
フフッ、俺様はいずれ、世界を征服する男なのさ。それこそが、友であり我が師でもある〝 星王竜 〟ヴェルダナーヴァとの約束なんだよ
ギィ「あのな、オレはよう、テメエみてーな馬鹿が、世界征服とかしようとするのを邪魔するのが、ヴェルダナーヴァから頼まれた仕事なんだぜ?」
知ってるさ。だからこそ、ヴェルダナーヴァからお前に認めてもらえって言われてな
ヴェルダナーヴァとルシアが結ばれて子を宿す。
殆ど人間と変わらない状態となり〝 寿命 〟に縛られることになる。
この状況に、思わず顔を見合わせて、同時に溜息を吐く二人であった。
ギィ「止めだ止め!オレはお前を気に入っている。だからどうせ、テメエを殺す気にはなれないし、今更本気で戦うつもりもねえ。だがな、世界の崩壊を起こさない為にも、オレは〝 魔王 〟であり続ける。それがよ、アイツとの約束だからな」
じゃあよ、違う勝負をしねーか?俺様とお前が直接戦うのは止めて、今度はお互いに手駒だけを使って世界の覇権を競い合うんだ
ルールは簡単
『プレイヤーがお互いに手を出さず、配下を競わせる』
ルドラとギィのゲーム開始後の出来事
ヴェルダナーヴァとルシアの間にミリムが生まれた直後に最初の不幸があった。
ルドラの遠征時を狙って、ナスカ王国内でテロが発生。戦争中の敵国の仕業であったが、その凶行によってルシアとヴェルダナーヴァが帰らぬ人となる。
次の不幸は、ミリムの身に起きた。
ミリムは親の顔も知らずに育っている。
そして、ルドラとの血の繋がりがある事さえも知らぬのだ。
そんなミリムの唯一の家族にして護衛であるペットが、とある国家の経略によって葬られた。
ミリムは嘆き悲しみ、激怒した。そんなミリムを止めるのに、ギィが全力で動く事になったのだ。
ゲームは続く・・・
そしてとうとう、その日が訪れる。
ギィはルールに則って、最後の可能性に賭けた。
自分の手駒の中でもっとも未知数にして、希望のある存在に、最後の審判を託したのである。
本当なら、自分自身が動きたかった。
だがしかし、ギィは最後までルールを順守したのだ。
その結果
遠くで、友の気配が消失した。
やっぱり、リムルの野郎でも無理だったかとギィは嘆く。
そこに恨みや無念さはない。
あるのはただ、親友(トモ)だった男を悼(いた)む気持ちのみ。
「だから言ったんだよ、バカ野郎。そういうのは、悪魔たるオレ達、感情が揺れ助く事のないオレ達にこそ、相応しいんだ……」
そう呟くギィは、自分の頬を伝うモノに気付かない。
ただ静かに、ルドラの冥福を祈るのだ。
こうして、数千年にも及ぶギィとルドラのゲームは終わりを告げた。
普段通りの不敵な笑みを浮かべながら、ギィの心は悲しみに沈む。小説16巻 終章ギィ・クリムゾンより
【転スラ】もっと詳しく知りたい方は
主に下記書籍を参考にしております。
気になった方は是非。