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【転スラ】漫画103話『迷宮妖精』のネタバレ解説
迷宮妖精
とってつけたような、小さな会議室。
そこに、怪しげな人影が二つ。
いや、違う。
更に一つ、小さな人影があった。
それは三十センチほどのサイズで、トンボのような羽も見える。
ラミリスと、従者二人。ベレッタとトレイニーである。

そして腹心達を前にその心情をぶちまけた。
「このままじゃ駄目だと思うワケ!アタシ達も引っ越すべきなのよさ!!」
そんなラミリスを愛しそうに眺めながらトレイニーが口を開いた
「流石はラミリス様。素晴らしいお考えかと!」
そんな二人を諫めるのは、残った一人であるベレッタだ。
ベレッタは思い悩む。
トレイニーという同僚は、細やかで気配りの出来る、仕事の出来る女性である。精霊達の受けも良く、ラミリスの迷宮を一手に管理している。
それはベレッタにはない能力であり、自分やラミリスにとって有用なじんざいである事は疑いようもない。
ただし、問題があった。
トレイニーは主であるラミリスに対して、底抜けに甘いのだ。
その言葉は全肯定であり、疑念すら抱かない。なので困った事になる前に、誰かがストップをかけなければならないのである。
ヘッドハンティング

イングラシア王国では劇場が人気で歌劇や演劇が、日ごとに上映されている。
闘技場で開催される武闘大会が大人気。
それらを真似て、武闘大会に音楽鑑賞会・・・
五万人くらい収容できる円形闘技場(コロッセオ)を用意するつもりのリムル。
※イングラシアの規模のおよそ五倍
その周辺でファーストフード店を出店。
武闘大会で回復薬の宣伝、武具や防具の賃貸、及び販売。
国家事業としての賭博の運営。
次々に今までにない発想が湧き出てくるように感じるミョルマイル。
そんなミョルマイルにリムルは声をかける。
「もし良かったらだけど、この大会が成功したらウチに来ない?商業担当部門か広報担当部門、財務総括部門とかでもいいかも。まあ名目は何でもいいんだけどさ、そこの責任者を君に任せたいんだよ。ウチも所帯が大きくなってるし、この大会が終わったら体制をキッチリと編成しておきたいんだよね。実績さえ残せれば誰も文句を言わないだろうし、どうかな?」

「――敵いませんな。旦那、いや、リムル様。このミョルマイル、何が何でもこの度の企画を成功させ、リムル様の臣下に加わりたいと存じますぞ!」
自由組合 ブルムンド支部
闘技場の設計は――
《解。主様(マスター)の記憶情報から、ローマ時代の遺跡建造物(コロッセオ)を検索しました。それを基に図面を作成・・・成功しました》
――とまあ、簡単に完成である。
それをランガに手渡し、先に戻ってゴブキュウに渡すよう伝える。
リムルはせっかくブルムンド王国にきたので自由組合によって行く。

リムル「え?マジで?ヤバイじゃん。のんびりし過ぎだろ!?」
フューズ「いやいやいや、その魔王は目の前にいるんですよ。さてどうしたもんでしょうね・・・!?」
リムル「え、そうなの?それは、お茶とか出した方がいいんじゃない?ケーキとかあったら、その魔王も喜ぶと思うけど?」
フューズ「ケーキって何ですか!あんな贅沢な食べ物が、そう簡単に手に入る訳がないでしょう!?全く、何で魔王になったリムル殿が、そんなに自由気ままに歩き回ってるんですかね?」
そしてフューズに神ルミナスの事を伏せた上で西方聖教会との事の顛末、ヒナタと和解した事を伝えた。

今回のもう一つの目的「開国祭の招待状」
ブルムンド国王へ届けて欲しいとフューズ頼む。
ユウキもお礼を兼ねて招待しようとフューズに頼んだ。
護衛
ミョルマイルには、一応護衛を付ける事にした。悟られぬように、陰から守らせるつもりである。

リムル「ミョルマイル君は、俺が頼りとする人物なんだ。キッチリと、なるべくなら気付かれないように守ってやってくれ。それに、彼の人心掌握は結構お手本になるよ。損得勘定で人を動かしているけど、決してそれだけじゃないんだ。護衛しつつ、勉強したらいいよ」
リムル「お前がこの任務を全うして、何かを学びとれたなら、その時は俺に報告に来い。褒美として、俺が使っているこの打刀をやるから」
ゴブエモン「ほ、本当ですか?」
リムル「ああ。お前の腕なら、これを扱えるだろう。ただし、もっと精進して、俺を認めさせたらだぞ?」
ゴブエモン「承知!この俺、ゴブエモン。リムル陛下の期待に応えてみせましょう!」
魔都リムル 西門付近
ゴブエモンが去った後、リムルは魔国連邦(テンペスト)の町へと戻って来た。
最近では「空間支配」による移動なので、一度行った事のある場所へは一瞬で移動可能なのである。
で、町に戻った途端、ランガから「思念伝達」が届いた。
(我が主よ、ゴブキュウと職人達が西門に集合しました。しかし――)
そこでランガが口ごもる。
リムルは再び「空間支配」で西門に向かう。
西門の外でゴブキュウが誰かと言い争いをしているようだった。
しかし「万能感知」でその正体には気付いてる・・・
「だから~この場所はアタシ達が占拠したって言ってるワケ!」

「ヤダッ!!だってアタシ達、前の迷宮を放棄してこっちに来てるんだよ!?アンタ、行く先をなくした可哀想なアタシ達を、まさか追い出そうってワケ?」
「チッ、泣き落としも通じないようね。こうなったら武力行使も辞さないわ。アンタそんな細かい事言ってると、ウチのベレッタが黙ってないヴァ・・・」
リムル「何やってるの、お前?」

コイツが何をしようとしていたのか、それは後ろにある小屋に秘密がある。
そもそも、こんな小屋どうやって――
「ラミリス様!新しい木材用意致しましたわ!」
疑問は、木材を抱えてやって来たトレイニーさんを見て氷解した。
リムル「何をしているんですか、トレイニーさん・・・」

トレイニーさんが挙動不審になっている。
というか、町の門を出たところに小屋なんか作ったら、すぐにバレると思わなかったのだろうか?
リムル「どういう事ですかね、トレイニーさん?」
トレイニー「こ、これはですね、違うのです。ラ、ラミリス様は何も悪くなくて、その・・・」

事の発端はラミリスがどうしてもテンペストに引っ越したいと言ったので、それにトレイニーさんが賛成。
そんな二人にベレッタが逆らえるハズもなく、強引に押し切られる形で今回の強行に至ったのだと。
でトレイニーさんが木材を用意し、それをベレッタが組み立てた。そして門番に注意され、トレイニーさんが魔法で眠らせたと。
更には外にテラスも建てるつもりだったらしい。
その小屋の目的は新しく迷宮の入り口を設置する為だと。

リムルはふと思いついたのである。
先程の、ミョルマイルとの会話が思い出される。
何度もこの国へ足を向けさせる為に、目玉となるイベントが必要だ。
逆に、ここで迷宮を造るのを許可してもいいのではないだろうか、と。

闘技場の地下に避難用の空間を作ろうと考えてた、そしてその地下に扉も一つ作りたいと、リムルはゴブキュウに説明する。
リムル「重要なのは扉、そうだろラミリス?」
ラミリス「リ、リムル!?それって、もしかしてもしかすると・・・」
リムルからの提案
それは単純なものである。
ここにラミリスの力で地下迷宮を創らせて、その管理運営を任せるというものだ。
リムル「小屋の扉を入り口にするくらいなら、もっと堂々とそれらしい物を用意すればいい、冒険者向けの地下迷宮、その管理と運営、やってみたくはないかね?迷宮妖精(ラビリンス)くん」

リムル「出た利益の二割がお前の取り分って事でどうよ?」
一日千人程度の冒険者が来るとして、金貨二枚の予想・・・

それを見て涙ぐみながら「良かったですわ、ラミリス様」と呟くトレイニーさん。
ベレッタは何故か、ニヤリと笑ったように見えた。
さっきまでの疲れた様子が演技だったかの如く、嬉しそうにしている。

小説8巻 挿絵

闘技場、地下迷宮建設計画
ラミリスとゴブキュウを交え計画を煮詰める。
リムルの考えでは、西門の外、街道の終わりに位置する広場を拡張して建設する予定だった。
門を出てから徒歩1時間以内を目安に。
するとラミリスから「町の中にも空き地があったよね?」と指摘される。
リムル「あそこは今、獣人の皆さんが避難生活をしてるんだよ。仮説住宅が立ち並んでるから、闘技場の建設は無理だな」
ゴブキュウ「獣人の方々を町の外に追いやる訳にもいきませんし、あの場所を開発するのはゲルド様が新都の建設を終えた後になるかと――」
と説明すると
ラミリス「それならさ、アタシの迷宮の中に引っ越してもらったらどう?その区画ごと丸ごと移し替え出来るから、そんなに手間はかからないよ?」
ラミリスの提案を受け、町の南東区画の空き地に闘技場を建設する事になった。
ゲルド不在でこの規模の建築は「けっこう厳しいですぜ、」とゴブキュウは言う。
普通に考えたら数年がかりの作業、それを一か月やそこらで完成させるは無茶というもの。
そこでリムルも手伝う事に。
ラミリスやベレッタもトレイニー達も手伝うと約束。

『暴食之王(ベルゼビュート)』で四角く地面を喰らい、そこに鉄骨を組み上げた。
ゴブキュウ達が加工した石材を並べ、壁を埋める。

獣人達の力もかりて着々と進む。
迷宮創造(チイサナセカイ)
ラミリスの固有能力で『迷宮創造(チイサナセカイ)』
ラミリスが作り出した迷宮内部では万能と言っていい力を発揮する。
その力の影響範囲も大きくて、迷宮に隣接する人や物も対象となる。
1.迷宮創造では地下何階まで作成可能か?
階層に限界は無いけど、現実的には100階層くらいまでらしい。その先からは凄まじくエネルギーを消耗するらしい。
2.その作成に何日必要か?
一つの階層を創るのに、1時間程度。階層を増やしても同様で、100時間あれば100階層まで生み出せるらしい。
3.内部の魔物はどうなっているのか?
魔物に限らず、虫などの生物も勝手には棲息しないらしい。魔素で満たせば、魔物は勝手に生まれてくる。
4.内部の構造を任意に変更可能なのか?
内部の構造入れ替えも1時間程度で出来る。一度変更したら、24時間は固定となる。
条件として無から有は生み出せない。植物などの有機物を出したりするのは不可能、無機質の壁で迷路を創ったりする程度なら可能。
5.内部で死んだらどうなるのか?
ラミリスの意のまま。
ラミリスが認識してる状況下であれば、死者の蘇生も可能。

【転スラ】漫画103話『迷宮妖精』の感想

原作の小説を漫画でテンポ良く表現するためには、やはり所々端折る必要があるのでしょう。
・ミョルマイルがリムルの臣下に加わるべく、戻らない覚悟でテンペストに向かう、ビット達はミョルマイルに付いて行く覚悟を決める、バッハに店を任せる。
・自由組合でフューズと会う前のギルドでの小話
・ラミリスの能力について
など
次回以降や回想シーンなども含め、今後登場するかもしれませんが。
月刊シリウス2023年3月号は休載するようです。
4月号が待ち遠しいです♪
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