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【転スラ】前回までのあらすじ
神聖法皇国ルベリオスでは暴風竜復活と新たな魔王誕生について、ヒナタを含む十大聖人による会議が行われた。
ヒナタは魔国の真偽を知るためリムルとの話し合いを望むが、大司教レイヒムが持ち帰ったリムルからのメッセージは、自身との一騎打ちを望むものとなっていた。
レイヒムの態度、そしてリムルの伝言からは〝七曜〟の思惑が透けてみえたが、ヒナタは単独で魔国へ出向くのだった。
【転スラ】漫画96話『神と魔王』のネタバレ解説
リムルの伝言
リムルはヒナタに向けて話し合いをしたいと水晶に伝言を込めて送った。
シズさんの事をちゃんと伝えたいし、ルベリオスとテンペストの関係についても、お互いの意見を取り入れた上で構築していきたい。
少しでも聞く耳をもってくれるのなら応じて欲しいが、それも無理なら、誰にも迷惑をかけずに決着をつけよう。
一騎打ちで
でも出来るなら話し合いで平和に終わらせたい。
しかしそれはヒナタに正しく伝わらなかった。

ギャルド?
現れた七曜にレナードが詰め寄る。
その時突然

ギャルドがレナードを刺した。
「無礼だぞ、レナード。〝七曜〟の御方々への暴言、目に余る。貴様こそ逆賊ヒナタと共謀し、俺達を欺いた張本人だろうが!」
しかしそれはギャルド本人ではなく、七曜がギャルドに成りすましていた。
真犯人
同時刻、リムルにディアブロから報告が入る。

証拠も目撃者が多数いるとの事。
伝言を書き換えたのも
大司教レイヒムを殺したのも全ては七曜の企み。
企みがバレた七曜はすぐさま開き直る。
「もとより皆殺しにするつもりだったのでな!」
大規模魔法陣が発動する

七曜の老師とは
日曜師(グラン)を筆頭とする、西方聖教会の最高顧問にして、ルベリオスの大幹部的存在。
過酷な修練を積んだ末に仙人(せんじん)と呼ばれる域に進化した人間で、寿命が大幅に延びて半ば精神生命体に近い肉体を得ている。
人類の守護者、偉大なる英雄、伝説的偉人として尊敬されていた。
魔王ルミナスの寵愛(生気を与えてもらい寿命を延ばす儀式)を受けていた。
名前 | 特徴 |
---|---|
日曜師(グラン) | 元勇者であらゆる武器を得意とする 神術・神聖魔法・近接戦闘・素手 |
月曜師(ディナ) | 幻術・幻覚魔法・精神支配・遠距離攻撃・弓 |
火曜師(アーズ) | 炎術・火魔法・近接戦闘・剣 |
水曜師(メリス) | 毒術・水魔法・近接戦闘・剣 |
木曜師(サルン) | 雷術・風魔法・遠近両用・双剣 |
金曜師(ヴィナ) | 符術・封印魔法・武具作成 |
土曜師(ザウス) | 守術・土魔法・召喚魔法・近接戦闘・重武器 |
ディアブロ無双
七曜は現れるなり集まっていた記者達にむけて攻撃を仕掛けた。
しかしディアブロの張った結界で無事だった。

ディアブロは記者達を守る対価として、大司教レイヒム殺しの真実を報道する事を求めた。
記者達は安堵する。
さらに

ディアブロはエドワルド王を突き放す。
「貴様は偉大なるリムル様を愚弄した。その罪は、万死に値する。貴様など、助ける価値がないと知れ」
エドワルドは必死に命乞いをする。
「金も地位も・・・王位も譲ります・・・」

エドワルドも理解した。人生で最大限に頭の回転を速くして、そして理解した。
「わ、私もそう考えます!彼は見所がある。是非とも私の後継者として、公に発表したく――」
記者達もまた、その様子に察するものがある。
「は、ははは。英雄王の誕生ですかな?」
「これは大々的に宣伝しないと――」
空気を読み、ディアブロの意図を正しく理解してそう述べる。
ディアブロは嬉しそうに頷く。
これでお膳立ても完璧となった。少し計画が狂ったが、結果は満足いくものとなりそうである。

七曜はディアブロが根回しをしてる間に術式展開の準備をしていた。
「悪魔め覚悟するがいい!」
「この魔法より逃れる術はない!」
自分達の術式への自信からか、余裕ぶった態度で成り行きを見守っていた七曜達。
そんな彼等に、絶望の時が訪れる。

「緩やかに滅びゆく世界の中で、何も出来ぬ絶望を知れ!」
ユニークスキル『誘惑者(オトスモノ)』
『絶望の時間(ディスペアータイム)』それはディアブロの力。
ユニークスキル『誘惑者(オトスモノ)』の権能の一つ――『誘惑世界』を利用している。
本来は対象者の意識に直接作用し、相手の精神に影響を与えるという効果なのだが、ディアブロはそれを更に発展させていた。
仮想世界を具現化させて、その世界の中で絶対権力を発動させるに至ったのだ。
その世界では、対象者の生死すらもディアブロが司る。そして、その世界で起きた出来事は『虚実変転』により、仮想と現実を入れ替えることが可能となるのだ。
ディアブロによって与えられた幻覚が、物質世界での現実となる――そのな、理不尽なまでに恐るべき技であった。
この能力を破るには、単純に精神体(スピリチュアルボディー)を鍛えて意思の力で打ち破るしかない。
しかし、精神生命体であるディアブロに勝る者などほとんどおらず、七曜の老師と言えども例外ではない。

驚愕して騒ぐも、それで何か出来る訳でもない。
ただ、絶望の時を過ごすのみ。
やがて世界は崩壊する。
『崩壊する世界(エンド・オブ・ワールド)』
誘惑世界の崩壊はその内に取り込んだ者をも巻き込んで進行する。
七曜達の絶望も吞み込んで、世界は終わりを告げたのだった。
リムル無双
一方その頃
リムル達の居る一帯に展開された大規模殲滅型魔法が完成してしまった。
『聖三位霊崩陣(トリニティブレイク)』
《告。究極能力(アルティメットスキル)『暴食之王(ベルゼビュート)』を再起動します》
という智慧之王(ラファエル)先生のお告げが聞こえたと同時に、雨のように地上へと降り注ぐ殺戮の光は『暴食之王(ベルゼビュート)』に呑み込まれていく。

というか、あれ?ちょっと待てよ?
さっきのヒナタの攻撃で『暴食之王(ベルゼビュート)』を犠牲にしたんじゃ・・・
《解。確かに究極能力(アルティメットスキル)『暴食之王(ベルゼビュート)』を犠牲にしましたが、能力の複製(バックアップ)してあるので問題ありませんでした》
はああっ?バックアップだあ?
って、何で過去形で言うんだよ。それならそうと最初から言えよ!
もう使えなくなるのかと思ったじゃねーか。
《告。霊力反応が上昇。本命の攻撃が来ます》
おっと、今のが本命じゃなかったのか。
『『『滅べ、魔王よ!〝三重霊子崩壊(トリニティディスインテグレーション)〟』』』
やっべ!流石にあれは、『暴食之王(ベルゼビュート)』じゃあ無理だ。
《告。問題ありません。究極能力(アルティメットスキル)『誓約之王(ウリエル)』の『絶対防御』を発動させますか? YES / NO》

またも違和感。
俺が悩んでいると、初めて『誓約之王(ウリエル)』の『絶対防御』が発動した。俺の皮膚を薄皮一枚分、無色透明の膜が被うような感じである。
そして『絶対防御』の前に〝三重霊子崩壊(トリニティディスインテグレーション)〟は完璧に封じられたのであった。
漫画では語られなかったリムルと智慧之王(ラファエル)先生のお話し
おい、何でさっきは発動しなかったんだ?ヒナタの攻撃も、これがあったら防げたんじゃないのか!?と。
その問いに、智慧之王(ラファエル)先生が驚きの回答を寄越した。
俺の呆れは限界に達しそうになる。何しろ――《解。究極能力(アルティメットスキル)『誓約之王(ウリエル)』の『絶対防御』でも〝霊子〟は貫通する場合があります。故に、発動しても意味がないと判断しました》
――などと、当然のように言われたからだ。
完璧主義者にもほどがあるよ、智慧之王(ラファエル)先生・・・。魔素を構成する特殊な粒子である〝霊子〟は、その動きを予測するのが大変困難であるという。時間と空間を無視した動きをするらしく、あらゆる障壁を素通りする。
その不規則な動きを司る乱数位相――〝霊子〟が自然転移する法則性――を看破せぬ限り、俺の『絶対防御』といえども貫通するらしいのだ。
しかし今、俺の『絶対防御』が〝三重霊子崩壊(トリニティディスインテグレーション)〟を完璧に防いでいる。
つまり〝霊子〟の動きを完璧に予測したとでも?《解。先程の攻撃――崩魔霊子斬(メルトスラッシュ)を『暴食之王(ベルゼビュート)』で相殺すると同時に『捕食』しました。その際、狙い通りに情報収集を行い〝霊子〟の乱数位相を認識する事に成功。これにより、聖属性攻撃の予測防御も可能となりました。補足ですが、聖剣技:崩魔霊子斬(メルトスラッシュ)も獲得しております》
ふーん・・・。
ん?ちょっと待って。ちょーーーっと待って。
え? って事はやっぱり、さっきの戦いでは、ヒナタの剣をワザと受けたって事なんじゃ・・・?《・・・》
おい!無言かよ、この野郎!?
しまった! みたいな反応をしやがって・・・。
というか、答えないのが答えになってる。
え? でも・・・。
ちょっと待てよ? 智慧之王(ラファエル)先生が危険な賭けを行うとは思いないし、もしかして・・・。
――別に『暴食之王(ベルゼビュート)』で相殺しなくても、崩魔霊子斬(メルトスラッシュ)の直撃で俺が死ぬ事はなかったとか?《解。当然です。大量に魔素量(エネルギー)を損耗したでしょうが、物質体(マテリアル・ボディー)は『無限再生』で即時復活が可能でした》
・・・。
じゃあ何でお前は焦っていたんだよ?
もしかして、崩魔霊子斬(メルトスラッシュ)を喰らって解析したかったから、とかじゃないだろうな?《・・・》
おっと、またもそれですか?
この野郎、段々と受け答えが高等になってきやがって。人間らしくなってきたというか、腹黒になってきたというか。
既に自我があると言われても、俺は素直に信じられる気がしてきたぞ。
――だが、確かに。
間違いなく、俺が望んだんだろう。
あの攻撃に耐えるようになりたいとか、使えるようになりたいとか。
その一瞬の願いを汲み取り、即座に実行に移したのか?
だとしたら、なんてふざけた超絶能力(ラファエル)なのか。
おれには勿体ないさすぎる力だ。《否。私は主様(マスター)の為だけに、存在しております》
即座に否定しやがった。
ふん、ありがとうよ。
今後も頼むぜ、相棒!
――だがな、秘密はなるべくなしでお願いします。出典:小説7巻より
ルミナス
「――魔王リムルよ、迷惑をかけたようじゃな」
その時響き渡ったのは、凛として涼やかな声だった。
空間を割いて、巨大な門が出現する。
すれが開かれて、美しい少女が姿を現した。
特徴的な銀髪と金銀妖瞳(ヘテロクロミア)――誰あろう、魔王バレンタインその人がやって来たのである。

何故ここに、と聞くのは野暮だろうな。
七曜達は驚愕し、委縮して、怯えていた。
そしてその場に跪いている。
つまりそういう事なのだろう。
神ルミナスの正体は魔王バレンタインだったのだ。

【転スラ】漫画96話『神と魔王』の感想

と同時に
リムルと智慧之王(ラファエル)のやりとりなど、画にするのが難しい転スラの面白い部分は、やはり小説でじっくりと読むしかないですね。
漫画も小説もそれぞれ楽しみたいと思いました。
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