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【転スラ】漫画21巻の発売日
転生したらスライムだった件の漫画21巻は2022年7月7日に発売されました。
【転スラ】前回までのあらすじ
神聖法皇国ルベリオスでは暴風竜復活と新たな魔王誕生について、ヒナタを含む十大聖人による会議が行われた。
ヒナタは魔国の真偽を知るためリムルとの話し合いを望むが、大司教レイヒムが持ち帰ったリムルからのメッセージは、自身との一騎打ちを望むものとなっていた。
レイヒムの態度、そしてリムルの伝言からは〝七曜〟の思惑が透けてみえたが、ヒナタは単独で魔国へ出向くのだった。
【転スラ】漫画21巻93話『聖魔激突』のネタバレ解説
夜想宮庭(ナイトガーデン)にある玄室
常夜の国にある、誰も知らぬ奥深い玄室のなかにて、氷の柩に封じられた、一糸纏わぬ美しい黒髪の少女を前に。
自らも全裸となって氷の柩に縋(すが)りつく。
銀髪の可憐なる少女。
〝夜魔の女王(クイーンオブナイトメア)〟魔王ルミナス・バレンタイン
その瞳は金銀妖瞳(ヘテロクロミア)――青と赤に揺らめくような、怪しい輝きを放っている。
聖櫃(せいひつ)
柩の中の少女を眺めて愛でる事が、ルミナスの密やかな愉しみであった。
その柩に触れる度に、ルミナスの美しい肌に火傷のような痣が出来る。
それは聖櫃の純粋たる聖霊力の塊であった。
魔王として絶大なる力を有するルミナスであっても、その柩の破壊は不可能。
故にルミナスは、その柩の中で眠る少女を解放する事を夢見て、今日もまた柩とたわむれる・・・
ルイとギュンター
そんなルミナスにルイから報告が入る。
ルミナスは不愉快になったが我慢する、ルイが自分から声をかけることは滅多になく、余程の緊急事態が起きたのだと想像できたからだ。
ギュンターは忌々しそうにルイをなじる。
法皇庁はルイ
夜想宮庭(ナイトガーデン)はギュンター
そして今は亡きロイが、プロパガンダの外敵として魔王の代役を務めていた
領分を侵される事を嫌い合う、ルミナス配下の三公
ルミナスは二人を引き連れ動き出す
愛する者が眠る聖櫃を振り向いた。
そして慈しむように玄室の扉を撫でて、厳重に封をする。
ルミナスの膨大な魔力結界に閉ざされて、玄室は真の暗闇へと沈んでいく・・・。
聖櫃に眠る黒髪の少女とは?
小説も読んでる方ならもちろんご存知
リムル vs ヒナタ
お互い戦いを望んではいなかったが、七曜の策謀により戦闘となる。
ヒナタから見た状況は交渉どころではなく、戦いに勝利しなければ釈明すら許されぬ、話しを聞いてもらえる雰囲気ではなく、それは前回、ヒナタがリムルの話しを聞かなかった報いなのかも知れない。
ユニークスキル『数学者(カワラヌモノ)』
ヒナタはひっそりとユニークスキル『数学者(カワラヌモノ)』でリムルを視る。
しかし、魔王となったリムルは以前とは別人、底が見えない。
ヒナタの『数学者(カワラヌモノ)』でも読み解けないならば、その上限は自分と同等かそれ以上。
ユニークスキル『簒奪者(コエルモノ)』
ヒナタは切り札のユニークスキル『簒奪者(コエルモノ)』を発動させる。
その能力は、対象者の能力(スキル)や技能(アーツ)を見破り、奪う事が出来る。
対象がヒナタより格下であった場合、鑑定結果は《対象外》となる。
この結果だと相手の力は奪えないのだが、ヒナタの勝利は揺るがない。
対象がヒナタより格上であった場合、鑑定結果は《失敗》か《成功》となる。
この鑑定結果が出た時点で、相手は強敵であるということ。
しかし《成功》してれば相手の能力(スキル)や技能(アーツ)が丸見えとなっている訳だし、《失敗》しても終わりではない。何度でも挑戦可能なのだ。
どんな強敵であろうとも、繰り返せばその内に《成功》する。
油断なく時間を稼ぎ、その時を待つだけでいい。そうすればヒナタの勝利は約束されるのだ。
ヒナタが前回リムルと対峙した時の鑑定結果は《対象外》だった。
しかしその力を使ってもリムルの力を推し量る事が出来なかった。鑑定結果はなんと・・・
この鑑定結果はヒナタが魔王ルミナス・バレンタインと対峙して以降、二人目の出来事だった。
聖霊武装
ヒナタは手に持つ竜破聖剣(ドラゴンバスター)を投げ捨てた。
そして抜くのは、ルミナスより与えられた月光の細剣(ムーンライト)――伝説級(レジェンド)の武器だ。
纏うのは〝聖霊武装〟
聖騎士達が着用する〝精霊武装〟の原典の衣(オリジナル)
勇者も用いたとされる、西方聖協会の秘する対魔兵器であった。
対竜対魔の武装であり、聖霊に愛される者にしか使用出来ない。
光がヒナタを包み込み、輝く鎧衣(ヨロイ)となって安定する。
ヒナタはあらゆる制約から解き放たれて〝仙人級〟をも超越した真なる〝聖人〟へと至る。
シオン vs レナード、ギャルド、他
シオンは聖浄化結界(ホーリーフィールド)に囚われながらも二人を圧倒する。
霊子聖砲(ホーリーカノン)を打ち返し、小石を投げ、シオンは戦いの決着に向け提案をする。
「今からお前達の最大の攻撃を、私に向けて放ってみろ。私がそれを受けてやるから、耐えきったら私の勝ちだ。大人しく私の軍門に降るがいい。どうだ?」
そして放たれた『極炎獄霊覇(インフェルノフレイム)』
核撃魔法『熱収束砲(ニュークリアカノン)』をも凌ぐ熱量
シオンは何も考えてないように見えて、様々な能力(スキル)を行使していた。
エクストラスキル『多重結界』で防御しつつ、『天眼』と『魔力感知』で相手の弱点を探り、『料理人(サバクモノ)』の『最適行動』によって、自然な動作で熱波の流れを見破った。
そして負けを認めるレナードと、一人納得しないギャルド
本来ギャルドは潔い男であった、レナードがギャルドに決定的な疑いを抱く前に
シオンが聖浄化結界(ホーリーフィールド)を切った。
そしてレナードは降伏する。
未来攻撃予測
リムルはヒナタの月光の細剣(ムーンライト)に対して、『誓約之王(ウリエル)』で制御した『魔法闘気』によって、刀身を『黒雷炎』で包み込み応戦。
ヒナタは『数学者(カワラヌモノ)』で知覚速度を千倍まで高めた上で、更にその限界を超えて周囲を認識している。
さらに『予測演算』を駆使して、リムルの攻撃軌道を予測していた。
身体能力で上回るリムル、思考加速100万倍でもを徐々に捉えられなくなってくる。
戦いの中で『智慧之王(ラファエル)』が『未来攻撃予測』を習得する。
ヒナタは自身の『予測演算』よりも正確で未来予知に近いことに気づき、思考を読まれてる気配を悟った。
そして生半可な攻撃は通用しない、長引けば自身が不利になると考えたヒナタは
「次で終わりにしましょう、私とあなたの戦いを」
【転スラ】漫画21巻94話『古き悪魔の微笑み』のネタバレ解説
ファルムス王国
西方諸国の中でも1、2を争う大国。
首都はマリス
人口は国民3000万人、自由民1000万人の計4000万人
首都だけで300万人が生活をしている。
新王エドワルド vs 先王エドマリス
英雄ヨウムが、エドマリス王を匿った、そして賠償金を着服したとの噂が流れた。
ファルムスの上流階級は激怒して、次々に新王エドワルドへ協力を申し出る者が現れ、今やエドワルドの正当性を誰もが認めている。
そしてエドワルドは民意を背景に軍を動かした。
新王エドワルドは2万の軍勢を引き連れ二ドル領を包囲
対する
先王エドマリスはヨウムの集めた5千の兵
ダムラダ
秘密結社〝三巨頭(ケルベロス)〟の頭領(ボス)の一人。
〝金〟のダムラダ
五大老との密会を終えてファルムス王国の二ドル領に居た。
ダムラダは魔人ラーゼンが旧王ではなく、リムル配下の悪魔に従ってるという事実を突き止めた。
魔人ラーゼンの名は帝国にも知れ渡っていた。
その実力なら中世種にも劣らない、もしもそんなラーゼンを倒せるほどの悪魔がいるとすれば、古代種、先史種、あるいは・・・
ダムラダは自分の勘を信じて撤収を決める。
階級と悪魔の強さ
悪魔には下は『下位悪魔(レッサーデーモン)』から上は『悪魔公(デーモンロード)』まで、絶対的な身分関係が存在する。
階級 | 生存年数 |
現代種(騎士) | 0~100年 |
近代種(準爵位) | 30~100年 |
近世種(男爵位) | 100~400年 |
中世種(子爵位) | 400~1000年 |
古代種(伯爵位) | 1000年以上 |
先史種(侯爵位) | 3000年以上 |
原初の悪魔(王・公爵位) | 古の昔から存在 |
悪魔は長く生きてる者ほど強い力を有する。ある程度のレベルまで来た悪魔は、保有魔素(エネルギー)量が上限に達し、数値的には同等になる。そこからは知識と経験、つまり技量(レベル)の差が、そのまま戦闘能力の違いとなる。
二ドル領周辺
新王自ら出陣してきたエドマリス軍
十大聖人のサーレ、グレンダ、グレゴリーの姿もあった。
「今すぐ兵を退きヨウム殿と和解しなさい。そうすれば、知らずに済む恐怖を味わう事もないでしょう」
しかしエドワルドは
「ははは、これは異な事を申すものよ。そもそもこれは、我が兄が貴国への賠償金を横領した事が発端。それを余が貴国に誠意を示すべく、回収するべく動いたまで。口を出される謂れはない!」
「白々しい!兄上、いや、エドマリスやヨウムなどという詐欺師連中と共謀し、我が国から二重に賠償金をせしめようとしたのであろう?そんな姑息な企みなど、全てお見通しよ!」
「魔王と名乗ったところでリムルとやらも底が知れておるようじゃ。金に汚く、戦の火種をばら撒くつもりであろう?」
ディアブロが黙っているのをいい事に、饒舌に畳み掛ける。
そしてついに
「もういい。もう黙れ」
ディアブロの変化にエドワルドは怖気づいていた。
もしかして自分は間違ってたのではないかと、今になってようやく悟ったのだ。
「この中で一人でも、私への恐怖を克服出来たならば、今回は負けを認めてあげましょう。ですが、忠告を一つ。私は今まで、一度も敗北をした事はありません。敵対するならば覚悟することです」
小説版ディアブロ(小説7巻挿絵)
ディアブロ vs 悪魔討伐者(デーモンハンター)
もちろん結果は明白
ディアブロには何も通じない。
そしてディアブロは抑えていた妖気(オーラ)を解放
「おやおや?試験(テスト)に合格出来たのは、たったの3名ですか?ですが一応は褒めて差し上げましょう。手を抜いてるとはいえ、私の『魔王覇気』に耐えたのだから。直接相手をする事を許可しましょう」
部下もエドワルドも失神。
残ったのはデーモンハンターのリーダーとサーレとグレンダの3名だった。
平然としてたサーレとグレンダの姿を見てリーダーの心に力が戻った。
しかし悪魔の進化の話し聞き、〝赤(ルージュ)〟と呼び捨てるディアブロ、さらに「東方なら〝白(ブラン)〟の方が有名かもしれませんね」
デーモンハンターのリーダーは原初と同格だと気づく
原初の〝黒(ノワール)〟
デーモンハンターのリーダーはなりふり構わず命乞いをした。
ディアブロはリーダーへの興味を失い、結界まで下がるよう告げる。
そしてサーレが動く
【転スラ】漫画21巻95話『賢人の目論見』のネタバレ解説
ランガ vs グレゴリー
嬉しそうに尻尾を振りながら、ランガは天空を駆け抜けた。
天を駆ける速度は音速に届き、あっという間にディアブロからの報告にあった一団を補足する。
そして今、グレゴリーの前に降り立ったのだった。
ゴブタ率いる狼鬼兵部隊(ゴブリンライダー)100騎
ガビル率いる飛竜衆100名
グレゴリーに従うのは、近衛師団に所属する数名の騎士のみ。
残る5千の兵士は、エドワルド王が援軍として派兵した第二陣、ファルムスの騎士達だった。
グレゴリーは地上と空から来る部隊をファルムス軍に相手をするように指示を出す。
グレゴリーはランガの相手をする事になる。
ランガは縦横無尽に暴れ始める。
その姿はまるで、雪で喜ぶ犬のよう。
ディアブロ vs サーレ、グレンダ
サーレはディアブロの正体を掴むべく様子を見ていた。
しかしグレンダが先に仕掛ける、サーレの静止も間に合わず、ナイフを投げる。
ディアブロは避けることもなくナイフを受ける。
そしてサーレも仕方なく覚悟を決める。
最強魔法でしかこの敵は倒せない――そう判断したサーレは、グレンダに時間稼ぎを求めた。
しかしすでにグレンダは逃げた後だった。
サーレはさらに覚悟を決め、正体は戦ってみれば分かると
そしてディアブロから『悪魔公(デーモンロード)』であることが告げられる。
サーレは自分の無知を後悔しつつも
グレゴリーが戻るまでの時間稼ぎをするつもりのサーレ
しかし
小説版ランガ同シーン(小説7巻挿絵)
サーレ
サーレは天才と称されている。
耳長族(エルフ)の血を引き長命。
ユニークスキル『万能者(デキルモノ)』
相手の技術(アーツ)を一度見ただけで見破れる。それどころか、習得も可能になるという優れた能力(スキル)。
最高難易度とされる、魔法と技術(アーツ)の融合技も習得している。
身体能力を向上させる《気闘法》の基本技にして究極技である《気斬》を基礎として、敵の弱点となる属性の魔法を付与する。
これによって、全ての魔物を切り裂く一撃必殺の究極技が完成する。
七曜登場
サーレという人類屈指の強者でさえも、ディアブロの強さの底を見通せないでいる。
もはやサーレもディアブロの発言を疑ってない。
わざわざレイヒムを殺す理由などないからだ。
サーレは思う
「だとしたら僕は何でこんな目に逢っているのだろうな」
ディアブロならばその気になれば簡単にサーレを殺せる。
(そうしないって事は、やはり・・・)
ディアブロにサーレを殺す意思はない――という事になる。
大司教レイヒムを殺した真犯人がいるという事でそれが誰なのかを考えると――
「僕らに悪魔討伐の命を下した者が真犯人なんじゃないのか?」
しかし古の大賢人達・・・
そしてその時
「サーレよ応援に来てやったぞ」
七曜が現れた。
リムル vs ヒナタ決着
最初から少しおかしいな、とは感じていたリムルだが、今更である。
「いいだろう。その勝負、受けてやる」
「ただし、これで恨みっこなしだ!お前が負けたら潔く、この国に手出ししないって誓えよ?」
ヒナタは不思議そうに首を傾げた。
「・・・?わかった、約束するわ。君が望むから一騎打ちに応じたまでで、私としても今後の事を話し合いたいと思っていたし」
「俺が望むから一騎打ちに応じた、だと・・・?」
リムルの伝言は正しく伝わってなかった・・・
またも誤解があるようだが、ヒナタが攻撃態勢に移ってしまった。
十大聖人の聖騎士達とはすでに決着がついたようだ。
負傷者はいるようだが、犠牲者はいない様子。
これでリムルとヒナタの決着のみ。
崩魔霊子斬(メルトスラッシュ)
発動させるのは〝霊子崩壊(ディスインテグレーション)〟
その力は、空いてるヒナタの左手へと収束し、強く眩い光を放つ。
輝く粒子が飛び交い、幻想的な光景が現出した。
そしてヒナタは、その光を月光の細剣(ムーンライト)の刀身へと纏わせる。
眩しい光。
剣閃ではなくヒナタの身体まで光った。
《告。防御不能。回避不能――ッ!》
智慧之王(ラファエル)が警告する。
百万倍に引き伸ばされた知覚速度でも、その光は普通に迫ってくる。
《告。究極能力(アルティメットスキル)『暴食之王(ベルゼビュート)』を犠牲にして、相殺する策を進言します》
リムルは生き残った。
技の相殺に魔素量(エネルギー)の七割以上が一気に奪われた。
「凄いね、君。あの状況で、ワザと受けたね?」
こんな危険な技を、ワザと受ける馬鹿がどこにいるというのだ。
《・・・》
智慧之王(ラファエル)の様子が不自然だった。
ヒナタに対して勝利宣言しようとした矢先に
動けないリムルをヒナタが庇う
閃光はヒナタを貫く
リムルはすぐ完全回復薬(フルポーション)を使うが効かない。
ヒナタには魔素を介する魔法や薬は通用しない。
魔法への高い抵抗力が魔素を分解し無効化してしまう。
神聖魔法でなければ傷を癒せない。
アルノーがリティスに治癒魔法を!と声をかける
しかし妨害が入る
【小説版】崩魔霊子斬(メルトスラッシュ)小説7巻挿絵
【転スラ】漫画21巻96話『神と魔王』のネタバレ解説
リムルの伝言
リムルはヒナタに向けて話し合いをしたいと水晶に伝言を込めて送った。
シズさんの事をちゃんと伝えたいし、ルベリオスとテンペストの関係についても、お互いの意見を取り入れた上で構築していきたい。
少しでも聞く耳をもってくれるのなら応じて欲しいが、それも無理なら、誰にも迷惑をかけずに決着をつけよう。
一騎打ちで
でも出来るなら話し合いで平和に終わらせたい。
しかしそれはヒナタに正しく伝わらなかった。
ギャルド?
現れた七曜にレナードが詰め寄る。
その時突然
ギャルドがレナードを刺した。
「無礼だぞ、レナード。〝七曜〟の御方々への暴言、目に余る。貴様こそ逆賊ヒナタと共謀し、俺達を欺いた張本人だろうが!」
しかしそれはギャルド本人ではなく、七曜がギャルドに成りすましていた。
真犯人
同時刻、リムルにディアブロから報告が入る。
証拠も目撃者が多数いるとの事。
伝言を書き換えたのも
大司教レイヒムを殺したのも全ては七曜の企み。
企みがバレた七曜はすぐさま開き直る。
「もとより皆殺しにするつもりだったのでな!」
大規模魔法陣が発動する
七曜の老師とは
日曜師(グラン)を筆頭とする、西方聖教会の最高顧問にして、ルベリオスの大幹部的存在。
過酷な修練を積んだ末に仙人(せんじん)と呼ばれる域に進化した人間で、寿命が大幅に延びて半ば精神生命体に近い肉体を得ている。
人類の守護者、偉大なる英雄、伝説的偉人として尊敬されていた。
魔王ルミナスの寵愛(生気を与えてもらい寿命を延ばす儀式)を受けていた。
名前 | 特徴 |
---|---|
日曜師(グラン) | 元勇者であらゆる武器を得意とする 神術・神聖魔法・近接戦闘・素手 |
月曜師(ディナ) | 幻術・幻覚魔法・精神支配・遠距離攻撃・弓 |
火曜師(アーズ) | 炎術・火魔法・近接戦闘・剣 |
水曜師(メリス) | 毒術・水魔法・近接戦闘・剣 |
木曜師(サルン) | 雷術・風魔法・遠近両用・双剣 |
金曜師(ヴィナ) | 符術・封印魔法・武具作成 |
土曜師(ザウス) | 守術・土魔法・召喚魔法・近接戦闘・重武器 |
ディアブロ無双
七曜は現れるなり集まっていた記者達にむけて攻撃を仕掛けた。
しかしディアブロの張った結界で無事だった。
ディアブロは記者達を守る対価として、大司教レイヒム殺しの真実を報道する事を求めた。
記者達は安堵する。
さらに
ディアブロはエドワルド王を突き放す。
「貴様は偉大なるリムル様を愚弄した。その罪は、万死に値する。貴様など、助ける価値がないと知れ」
エドワルドは必死に命乞いをする。
「金も地位も・・・王位も譲ります・・・」
エドワルドも理解した。人生で最大限に頭の回転を速くして、そして理解した。
「わ、私もそう考えます!彼は見所がある。是非とも私の後継者として、公に発表したく――」
記者達もまた、その様子に察するものがある。
「は、ははは。英雄王の誕生ですかな?」
「これは大々的に宣伝しないと――」
空気を読み、ディアブロの意図を正しく理解してそう述べる。
ディアブロは嬉しそうに頷く。
これでお膳立ても完璧となった。少し計画が狂ったが、結果は満足いくものとなりそうである。
七曜はディアブロが根回しをしてる間に術式展開の準備をしていた。
「悪魔め覚悟するがいい!」
「この魔法より逃れる術はない!」
自分達の術式への自信からか、余裕ぶった態度で成り行きを見守っていた七曜達。
そんな彼等に、絶望の時が訪れる。
「緩やかに滅びゆく世界の中で、何も出来ぬ絶望を知れ!」
ユニークスキル『誘惑者(オトスモノ)』
『絶望の時間(ディスペアータイム)』それはディアブロの力。
ユニークスキル『誘惑者(オトスモノ)』の権能の一つ――『誘惑世界』を利用している。
本来は対象者の意識に直接作用し、相手の精神に影響を与えるという効果なのだが、ディアブロはそれを更に発展させていた。
仮想世界を具現化させて、その世界の中で絶対権力を発動させるに至ったのだ。
その世界では、対象者の生死すらもディアブロが司る。そして、その世界で起きた出来事は『虚実変転』により、仮想と現実を入れ替えることが可能となるのだ。
ディアブロによって与えられた幻覚が、物質世界での現実となる――そのな、理不尽なまでに恐るべき技であった。
この能力を破るには、単純に精神体(スピリチュアルボディー)を鍛えて意思の力で打ち破るしかない。
しかし、精神生命体であるディアブロに勝る者などほとんどおらず、七曜の老師と言えども例外ではない。
驚愕して騒ぐも、それで何か出来る訳でもない。
ただ、絶望の時を過ごすのみ。
やがて世界は崩壊する。
『崩壊する世界(エンド・オブ・ワールド)』
誘惑世界の崩壊はその内に取り込んだ者をも巻き込んで進行する。
七曜達の絶望も吞み込んで、世界は終わりを告げたのだった。
リムル無双
一方その頃
リムル達の居る一帯に展開された大規模殲滅型魔法が完成してしまった。
『聖三位霊崩陣(トリニティブレイク)』
《告。究極能力(アルティメットスキル)『暴食之王(ベルゼビュート)』を再起動します》
という智慧之王(ラファエル)先生のお告げが聞こえたと同時に、雨のように地上へと降り注ぐ殺戮の光は『暴食之王(ベルゼビュート)』に呑み込まれていく。
というか、あれ?ちょっと待てよ?
さっきのヒナタの攻撃で『暴食之王(ベルゼビュート)』を犠牲にしたんじゃ・・・
《解。確かに究極能力(アルティメットスキル)『暴食之王(ベルゼビュート)』を犠牲にしましたが、能力の複製(バックアップ)してあるので問題ありませんでした》
はああっ?バックアップだあ?
って、何で過去形で言うんだよ。それならそうと最初から言えよ!
もう使えなくなるのかと思ったじゃねーか。
《告。霊力反応が上昇。本命の攻撃が来ます》
おっと、今のが本命じゃなかったのか。
『『『滅べ、魔王よ!〝三重霊子崩壊(トリニティディスインテグレーション)〟』』』
やっべ!流石にあれは、『暴食之王(ベルゼビュート)』じゃあ無理だ。
《告。問題ありません。究極能力(アルティメットスキル)『誓約之王(ウリエル)』の『絶対防御』を発動させますか? YES / NO》
またも違和感。
俺が悩んでいると、初めて『誓約之王(ウリエル)』の『絶対防御』が発動した。俺の皮膚を薄皮一枚分、無色透明の膜が被うような感じである。
そして『絶対防御』の前に〝三重霊子崩壊(トリニティディスインテグレーション)〟は完璧に封じられたのであった。
漫画では語られなかったリムルと智慧之王(ラファエル)先生のお話し
おい、何でさっきは発動しなかったんだ?ヒナタの攻撃も、これがあったら防げたんじゃないのか!?と。
その問いに、智慧之王(ラファエル)先生が驚きの回答を寄越した。
俺の呆れは限界に達しそうになる。何しろ――《解。究極能力(アルティメットスキル)『誓約之王(ウリエル)』の『絶対防御』でも〝霊子〟は貫通する場合があります。故に、発動しても意味がないと判断しました》
――などと、当然のように言われたからだ。
完璧主義者にもほどがあるよ、智慧之王(ラファエル)先生・・・。魔素を構成する特殊な粒子である〝霊子〟は、その動きを予測するのが大変困難であるという。時間と空間を無視した動きをするらしく、あらゆる障壁を素通りする。
その不規則な動きを司る乱数位相――〝霊子〟が自然転移する法則性――を看破せぬ限り、俺の『絶対防御』といえども貫通するらしいのだ。
しかし今、俺の『絶対防御』が〝三重霊子崩壊(トリニティディスインテグレーション)〟を完璧に防いでいる。
つまり〝霊子〟の動きを完璧に予測したとでも?《解。先程の攻撃――崩魔霊子斬(メルトスラッシュ)を『暴食之王(ベルゼビュート)』で相殺すると同時に『捕食』しました。その際、狙い通りに情報収集を行い〝霊子〟の乱数位相を認識する事に成功。これにより、聖属性攻撃の予測防御も可能となりました。補足ですが、聖剣技:崩魔霊子斬(メルトスラッシュ)も獲得しております》
ふーん・・・。
ん?ちょっと待って。ちょーーーっと待って。
え? って事はやっぱり、さっきの戦いでは、ヒナタの剣をワザと受けたって事なんじゃ・・・?《・・・》
おい!無言かよ、この野郎!?
しまった! みたいな反応をしやがって・・・。
というか、答えないのが答えになってる。
え? でも・・・。
ちょっと待てよ? 智慧之王(ラファエル)先生が危険な賭けを行うとは思いないし、もしかして・・・。
――別に『暴食之王(ベルゼビュート)』で相殺しなくても、崩魔霊子斬(メルトスラッシュ)の直撃で俺が死ぬ事はなかったとか?《解。当然です。大量に魔素量(エネルギー)を損耗したでしょうが、物質体(マテリアル・ボディー)は『無限再生』で即時復活が可能でした》
・・・。
じゃあ何でお前は焦っていたんだよ?
もしかして、崩魔霊子斬(メルトスラッシュ)を喰らって解析したかったから、とかじゃないだろうな?《・・・》
おっと、またもそれですか?
この野郎、段々と受け答えが高等になってきやがって。人間らしくなってきたというか、腹黒になってきたというか。
既に自我があると言われても、俺は素直に信じられる気がしてきたぞ。
――だが、確かに。
間違いなく、俺が望んだんだろう。
あの攻撃に耐えるようになりたいとか、使えるようになりたいとか。
その一瞬の願いを汲み取り、即座に実行に移したのか?
だとしたら、なんてふざけた超絶能力(ラファエル)なのか。
おれには勿体ないさすぎる力だ。《否。私は主様(マスター)の為だけに、存在しております》
即座に否定しやがった。
ふん、ありがとうよ。
今後も頼むぜ、相棒!
――だがな、秘密はなるべくなしでお願いします。出典:小説7巻より
ルミナス
「――魔王リムルよ、迷惑をかけたようじゃな」
その時響き渡ったのは、凛として涼やかな声だった。
空間を割いて、巨大な門が出現する。
すれが開かれて、美しい少女が姿を現した。
特徴的な銀髪と金銀妖瞳(ヘテロクロミア)――誰あろう、魔王バレンタインその人がやって来たのである。
何故ここに、と聞くのは野暮だろうな。
七曜達は驚愕し、委縮して、怯えていた。
そしてその場に跪いている。
つまりそういう事なのだろう。
神ルミナスの正体は魔王バレンタインだったのだ。
【転スラ】漫画21巻の感想
ヒナタの聖霊武装の姿とシオンがレナードとギャルドを圧倒。
シオンの戦闘が文字だけ読んでると結構悪そうなイメージでしたが、漫画でみたらシオンらしい戦闘でした(笑)
ディアブロの怒りの表情、リムルを罵られても話を聞く姿
覚醒魔王となったリムルと互角に渡り合うヒナタ
崩魔霊子斬(メルトスラッシュ)を受けきったリムル
文字から想像してた必殺技やキャラクターが画で見れるのは漫画の良い所ですね♪
漫画21巻見所満載です♪
と同時に
リムルと智慧之王(ラファエル)のやりとりなど、画にするのが難しい転スラの面白い部分は、やはり小説でじっくりと読むしかないですね。
漫画も小説もそれぞれ楽しみたいと思いました。
転スラの漫画はおよそ3~4か月に1回発売されます。
その漫画は小説の巻数のおよそ3倍程度の発行。
小説は22~23巻で完結する予定みたいなので、漫画で完結するのは66巻~69巻てところでしょうか、おおよそ17年~23年後ですかね。
【転スラ】漫画21巻の商品紹介
百聞は一見にしかず
やはり読んでみるのが一番です♪
漫画21巻通常版
<作品内容>
再び戦いへと突入してしまったリムルとヒナタ。
ヒナタを慕う部下達もシオン達と戦闘を開始し、事態は全面戦争の様相を呈していた。
リムルが回避したかったはずのこの状況は、そのどれもが”七曜”が仕組んだもので――。
さらにその裏では、西側諸国を牛耳る大物が策謀を巡らせていた。
リムルとヒナタ、和解への道は開けるのか!?
漫画21巻限定版 魔国連邦 レジャーシート付き
【限定版グッズ】
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