【転スラ】魔王ギィ・クリムゾンを徹底解析
最古から存在する『原初の悪魔七柱』の一柱にして『原初の赤(ルージュ)』が受肉した、妖艶な美貌を持つ最強最古の悪魔の王にして、世界を見守る『調停者』
八星魔王(オクタグラム)の頂点であり、暗黒皇帝(ロードオブ・ダークネス)の異名を持つ、永久凍土の覇者。
ヴェルダナーヴァから世界崩壊を防ぐ役を任された創造主の代弁者でもある。
この記事の内容にはネタバレを含みます。
アニメや漫画のみで楽しんでる方はブラウザバックでお戻りください。
【転スラ】原初の悪魔とは?
悪魔族について
精神世界に住む長命な精神生命体。召喚術などによってこの世界に顕現する。妖気や魂などの操作に長けていて、強者を好む。性質は多分に邪悪であるものの、必ず悪事を成すというわけではない。召喚者との契約を重視し、強さによって主に認められたいと願う、真面目な種族でもある。
階級と悪魔の強さ
悪魔には下は『下位悪魔(レッサーデーモン)』から上は『悪魔公(デーモンロード)』まで、絶対的な身分関係が存在する。
階級 | 生存年数 |
現代種(騎士) | 0~100年 |
近代種(準爵位) | 30~100年 |
近世種(男爵位) | 100~400年 |
中世種(子爵位) | 400~1000年 |
古代種(伯爵位) | 1000年以上 |
先史種(侯爵位) | 3000年以上 |
原初の悪魔(王・公爵位) | 古の昔から存在 |
悪魔は長く生きてる者ほど強い力を有する。ある程度のレベルまで来た悪魔は、保有魔素(エネルギー)量が上限に達し、数値的には同等になる。そこからは知識と経験、つまり技量(レベル)の差が、そのまま戦闘能力の違いとなる。
原初の悪魔
悪魔の頂点に立つのが『始まりの悪魔』色名で呼ばれる七柱の悪魔。
ルージュ(赤)・ヴェール(緑)・ブルー(青)・ノワール(黒)・プラン(白)・ジョーヌ(黄)・ヴィオレ(紫)
【転スラ】魔王ギィ・クリムゾンが登場するのはいつ?
初登場は漫画16巻
リムルが魔王となり魔王達の宴(ワルプルギス)
小説では6巻
この後放送が予定されてるアニメ2期2部で登場します。
【転スラ】魔王ギィ・クリムゾン誕生秘話
彼が発生(たんじょう)したのは遥かな大昔、天地が創造される前の話である。
それは偶然だった。
創造神ヴェルダナーヴァが〝 光 〟の大聖霊から七柱の熾天使(セラフィム)を創造した事で、影となる者達が生まれたのだ。
それこそが〝 闇 〟の大聖霊から派生した原初の七柱ー悪魔王達(デヴィルロード)である。
その最初の一柱(ひとり)が彼であり、根源たる闇の世界ー冥界を統べる王であった。
彼は生まれながらの絶対強者であり、闇の化身。
悪魔族(デーモン)を意のままに従える、傲慢なる王。
七つに別たれた闇の兄弟達でさえも、彼からすれば数多の眷属と同列の存在でしかない。小説16巻 終章ギィ・クリムゾンより
『ギィ』誕生までザックリまとめ
- 覇権争いをしていた、真なる人類(ハイヒューマン)に冥界から地上に召喚される。
- 冥界に居た頃の力は制限される。EP(存在値)14万
- 百年続いた争いも彼の核撃魔法:死の祝福(デストリーク)で一瞬で終わる。
- その時、大量の人間の魂を獲得した事で悪魔公(デーモンロード)へと進化。この時で冥界での力の一割に満たない感じ。
- さらに死にゆく者の叫びが魂に刻まれていくのを感じ「ギィヤァーッ!」それを聞き、ふと(そうだな、それがおれの〝 名 〟に相応しいかもな。)ーと。劇的な変化が起こる。彼=ギィは更なる進化で悪魔王(デヴィルロード)へと進化し冥界での力を完全に取り戻した。
従者として『ミザリー』『レイン』誕生
ギィが召喚した二柱『原初の緑(ヴェール)』『原初の青(ブルー)』魂を与えても進化しなかった。
自信が名を得て進化したのを思い出し名を与える事にした。
オレがお前たちに、名前を与えてやろう。オレに隷属するお前たちが弱くては、オレの誇りが許さんのだ
そう宣言してからギィが告げる。
原初の緑(ヴェール)に向けては、嘆き悲しむ者たちの悲痛な叫びから『ミザリー』
原初の青(ブルー)に向けては、その日、雨が降っていたから『レイン』
そして二柱(ふたり)は悪魔公(デーモンロード)へと進化する。
ヴェルダナーヴァとの出会い
この世の創造主、至高にして最強の存在。
穏やかな日々を満喫していたギィだが、その感覚は常に研ぎ澄まされていた。
だから見抜いた。
その存在(モノ)が、この世界を創りし『星王竜(ヴェルダナーヴァ)』だと。
ギィは自らが最強であると疑わず、当然のようにヴェルダナーヴァへ挑みかかった。
結果は惨敗。
そしてヴェルダナーヴァの代理人として、『調停者』となって、この世界を見守って欲しいと依頼される。
ギィの心の形が具現化して、ユニークスキル『傲慢者(プライド)』を獲得。
オレが、この世の〝 魔王 〟として、人が〝 傲慢 〟になったならば、テメエに代わって裁定してやるよ
ギィとヴェルダナーヴァは互いを認め合い、立場を超えて対等な友となった。
ヴェルザードとの出会い
ギィは気の向くままに戦いを楽しんだ。
七天でさえも手こずるような巨人軍団を、一人で蹂躙してみたり。
ヴェルダナーヴァより依頼された『滅界竜(イヴァラージェ)』との戦いは、実力が拮抗し過ぎて、三カ月も戦い続けた。異世界へ逃亡。
この頃
白い竜が戦いを挑んできた。
深海色の瞳(ブルーダイヤモンド)の美しい竜。
兄が認めても私は認めない!
ヴェルダナーヴァの妹にして〝 竜種 〟の長姉、『白氷竜(ヴェルザード)』
ヴェルダナーヴァより譲り受けた究極能力(アルティメットスキル)『忍耐之王(ガブリエル)』を所持するヴェルザード。
ユニークスキルしか所持してなかったギィ。
決着はつかなかった。
ーこうして自分の力だけで、究極へと至ろうと思ったのさ
『傲慢者(プライド)』が『傲慢之王(ルシファー)』へと進化。
そう・・・そんなお前だから、お兄様も気に入ったのね。だったら私も、貴方がどこまで自分を貫けるのか、最後まで見届けてあげましょう
ルドラとの出会い
ヴェルザードとの出会いから数百年・・・
退屈を持て余してたギィに、三人組パーティーの来客。
俺様はルドラ。ナスカ王国の王太子にして、人々の希望を一身に受けし〝 勇者 〟ー ルドラ・ナスカだ!邪悪な魔王め、俺様の剣で滅ぼしてやらあ!ついでに、貴様が溜め込んでいると噂の財宝を全部寄越せやっ!!
金髪碧眼の青年勇者を名乗る『ルドラ・ナスカ』
桜金色(プラチナピンク)の髪の少女『ルシア』
恋人の灼熱竜『ヴェルグリンド』
ギィの名前の由来を聞いたルドラはそれは名前じゃないと・・・
ギィの髪の色が綺麗な真紅で
深紅色(カーディナル)はヴェルグリンド
真紅色(クリムゾン)・・・
「話はまとまったかよ?」
「おう、待たせたな! お前は今日から、ギィ・クリムゾンだ!」
こうして〝 魔王 〟ギィ・クリムゾンが誕生したのである。
余談だが、名前を付けた時点でルドラが意識を失った。
魔物に名付けるのは禁忌とされているのに、相手が魔王だから大丈夫だと、自分勝手に判断した結果である。ルドラは魔素の代わりに神霊力を大きく消耗し、生死の境を彷徨う事となった。
目覚めた後、同行者だった妹のルシアと、恋人の〝 灼熱竜 〟ヴェルグリンドから、死ぬほど怒られたのは言うまでもない。
そんなこんなで、ギィとの勝負が流れたりもしたのだが……
思えばこの時から、ギィとルドラの奇妙な因縁が生まれたのだ。小説16巻 終章ギィ・クリムゾンより
ルドラの回復を待って約束通り勝負を行う。
しかし決着は付かず、それからギィとルドラは何度も戦った・・・
ギィとルドラのゲーム
ギィとルドラの戦いが、いつしか日常の光景となっていた。
時にはヴェルグリンドとヴェルザードの姉妹喧嘩も勃発したり・・・
フフッ、俺様はいずれ、世界を征服する男なのさ。それこそが、友であり我が師でもある〝 星王竜 〟ヴェルダナーヴァとの約束なんだよ
あのな、オレはよう、テメエみてーな馬鹿が、世界征服とかしようとするのを邪魔するのが、ヴェルダナーヴァから頼まれた仕事なんだぜ?
知ってるさ。だからこそ、ヴェルダナーヴァからお前に認めてもらえって言われてな
ヴェルダナーヴァとルシアが結ばれて子を宿す。
殆ど人間と変わらない状態となり〝 寿命 〟に縛られることになる。
この状況に、思わず顔を見合わせて、同時に溜息を吐く二人であった。
止めだ止め!オレはお前を気に入っている。だからどうせ、テメエを殺す気にはなれないし、今更本気で戦うつもりもねえ。だがな、世界の崩壊を起こさない為にも、オレは〝 魔王 〟であり続ける。それがよ、アイツとの約束だからな
じゃあよ、違う勝負をしねーか?俺様とお前が直接戦うのは止めて、今度はお互いに手駒だけを使って世界の覇権を競い合うんだ
ルールは簡単
『プレイヤーがお互いに手を出さず、配下を競わせる』
ギィとルドラのゲーム開始後の出来事
ヴェルダナーヴァとルシアの間にミリムが生まれた直後に最初の不幸があった。
ルドラの遠征時を狙って、ナスカ王国内でテロが発生。戦争中の敵国の仕業であったが、その凶行によってルシアとヴェルダナーヴァが帰らぬ人となる。
次の不幸は、ミリムの身に起きた。
ミリムは親の顔も知らずに育っている。
そして、ルドラとの血の繋がりがある事さえも知らぬのだ。
そんなミリムの唯一の家族にして護衛であるペットが、とある国家の経略によって葬られた。
ミリムは嘆き悲しみ、激怒した。そんなミリムを止めるのに、ギィが全力で動く事になったのだ。
ゲームは続く・・・
そしてとうとう、その日が訪れる。
ギィはルールに則って、最後の可能性に賭けた。
自分の手駒の中でもっとも未知数にして、希望のある存在に、最後の審判を託したのである。
本当なら、自分自身が動きたかった。
だがしかし、ギィは最後までルールを順守したのだ。
その結果
遠くで、友の気配が消失した。
やっぱり、リムルの野郎でも無理だったかとギィは嘆く。
そこに恨みや無念さはない。
あるのはただ、親友(トモ)だった男を悼(いた)む気持ちのみ。
「だから言ったんだよ、バカ野郎。そういうのは、悪魔たるオレ達、感情が揺れ助く事のないオレ達にこそ、相応しいんだ……」
そう呟くギィは、自分の頬を伝うモノに気付かない。
ただ静かに、ルドラの冥福を祈るのだ。
こうして、数千年にも及ぶギィとルドラのゲームは終わりを告げた。
普段通りの不敵な笑みを浮かべながら、ギィの心は悲しみに沈む。小説16巻 終章ギィ・クリムゾンより
【転スラ】魔王ギィ・クリムゾンの強さ
EP(存在値)約4000万
究極能力(アルティメットスキル)
『傲慢之王(ルシファー)』
ユニークスキルだけで究極能力(アルティメットスキル)持ちのヴェルザードと互角だったり
ミリムの暴走を止めたり
ここまでの作中ではギィが敗北するのはヴェルダナーヴァだけです。
今後の予想でギィを上回るのはラスボスとそれを倒すであろうリムルだけかと思われます。
【転スラ】もっと詳しく知りたい方は
主に下記書籍を参考にしております。
気になった方は是非。